目標に向かって邁進することは大切ですが、意識が外にのみ向いてしまいがちになる危険があります。私たちは、目標に向かって邁進しながらも、しっかりと地に足をつけ、「源」とつながりを持ち続けます。「源」とつながるとは、自分の根源とつながることであり、400年を超える司牡丹の歴史における竹村源十郎を筆頭とする先人たちの心とつながることであり、坂本龍馬を筆頭とする幾多の土佐の偉人たちの心とつながることであり、世界の叡智の源とつながることです。私たちは、彼らに対して恥じるような行い、卑しい行いは断じてしません。私たちは皆、竹村源十郎の心の子孫であり、坂本龍馬の心の子孫です。常にそのことを念頭におき、背筋を凛と伸ばして生きてゆきます。
私たちは以下の4つの「和」を大切にします。日本古来の伝統・文化・精神の結晶が日本酒であるという意識を持ち(ジャパニーズの「和」)、技術と自然のバランス、蔵元と社員・蔵人とのバランスを大切に(バランスの「和」)、香りと味わいの絶妙な調和を持ち、料理とも調和する日本酒を、調和をもって醸造し、調和をもって製品化し、調和をもって販売する(ハーモニーの「和」)。そしてその酒が多くの人間関係において潤滑油となり、世の人々が素晴らしい大調和の中に生活できることを念願とする(コミュニケーションの「和」)。
ビジネスとは需要を創造することです。世の中で私たちにしか思いつくことができない価値の伝え方を発見し、お客様に語りかけなければ、生まれなかった需要というものがあるのです。私たちは日々需要の創造に精進します。そしてその創造の力を、他のあらゆる業務においても発揮します。
私たちは、様々な企業活動を通じて、地域や社会に対して貢献します。また企業活動以外に一人の土佐人、一人の日本人としても、悦びに満ちたあたたかい社会を築くため、具体的な地域貢献・社会貢献活動に積極的に取り組みます。
そして平成13年、自社のアイデンティティの確立と世の中に対する立場の明確化のために、「司牡丹酒造のミッション(使命)」を制定しました。
さらに、平成16年には21条からなる「司牡丹酒造の憲法(クレド)」を制定し、社員全員の価値観の統一を図っています。これら「社是」「ミッション(使命)」「憲法(クレド)」は、「司牡丹ミッションカード」としてまとめられ、社員全員が携帯し、グループに分かれて「憲法(クレド)」を毎日1条づつ読み合わせ、自分の意見を述べるという活動を継続しています。大きな夢の実現、使命の達成に、一歩づつでも近づいていくために・・・