● 明治維新の大綱は、坂本龍馬の「船中八策」によって確立されました。21世紀に生きる貴方の大綱はどのようなものでしょう?キレ味抜群の超辛口「船中八策」 を酌めば、貴方の夢が、貴方だけの「八策」が、きっと脳裡に浮かんでくることでしょう。
● 慶応3年6月9日、龍馬は土佐藩船「夕顔丸」船上にいました。長崎から京都に急ぐ旅。同乗者は土佐藩参政後藤象二郎や海援隊士陸奥陽之助、長岡謙吉ら。何のために急ぐのか。風雲告げる京の状勢、一触即発の幕府と薩長の戦いを一大奇策をもって回避させるため。
その奇策とは「大政奉還」、15代300年続いた徳川の政権を朝廷にかえし奉る。それ以外に、内戦とそれにつながる外国侵略を防ぐ方法はないという龍馬の案でした。それを土佐藩から慶喜将軍に提案させようとする急ぎ旅だったのです。途上、龍馬は無血革命成就後の新政体のあり方を説きます。政治の方法を持たない朝廷のためでもあり、毛利将軍、島津将軍などという旧態依然の体制の成立を未然に防ぐためでもありました。策は八つ、一言でいえば「天皇を戴いた民主政体(デモクラシー)」の実現です。
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