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「日本の旬を10倍楽しむ秘訣!」
2023年4月 : 第198回目




皆さん、こんにちは。
おいしいものが大好きな、土佐の高知の日本酒蔵元「司牡丹」の竹村です。
あなたは【おいしいものをさらにおいしくして食べたい!】
と思いませんか?
このメルマガは、日本の旬の本当においしいものをご紹介し、
さらに一層おいしくして楽しむ秘訣も併せて、
月1回程度のペースでお届けいたしております。

さて4月に入り、NHK連続テレビ小説(通称「朝ドラ」)「らんまん」
がスタートし、高知県内では話題沸騰となっています。
この「らんまん」にて、神木隆之介さんが演じる
槇野万太郎という主人公のモデルは、
日本植物学の父・牧野富太郎博士であり、
しかも我が町佐川町の酒蔵「岸屋」(ドラマでは「峰屋」)
の跡取り息子でした。
さらに、司牡丹酒造の酒蔵通りが撮影に使われ、
白壁蔵などが番組にて何度も映っており、
蔵のセットなども司牡丹の蔵を参考にして作られているのだそうです。
そんな関係もあって、いま佐川町に、司牡丹酒造に、
平日でも沢山の観光客が押し寄せており、
なかなか大変なことになっていて、
これからのゴールデンウィークがちょっと恐ろしいほどです。

そして、牧野富太郎博士の大好物で、
毎日のように食べていたという野菜が、実はトマトだったのだそうです。
そこで、牧野博士の誕生日である4月24日頃の春の時期に旬を迎える、
土佐の高知のブランド野菜フルーツトマト(高糖度トマト)を使った、
絶品の酒肴を取り上げたいと思います。
それは……「フルーツトマトのニンニク醤油漬け」です!

ではまずトマトについて、ご紹介いたしましょう。
実は高知県は、トマト好きの間では有名な、
日本一の高級トマト王国です。
そしてトマトは、
「トマトが赤くなれば医者が青くなる」と言われる通り、
大変栄養価の高い健康野菜でもあります。
ビタミンA、B1、Cをたくさん含み、
さらにカリウムも多く、カルシウムや塩分のとり過ぎも防ぎ、
高血圧も予防してくれるのです。
さらに最近話題のリコピンも豊富で、
これは抗酸化物質ですので、
人間の体に悪影響をもたらす活性酸素を退治してくれる働きがあり、
ガン予防にもなると言われているのです。
その上近年は、トマトには肥満防止効果があるとも発表されていますから、
ダイエットにも効果があるということらしいのです。
ちなみに一般的なトマトの旬は夏場と言われていますが、
それは路地物トマトの場合で、
フルーツトマト王国といわれる土佐の高知のフルーツトマトは、
大抵がハウス物ですから、旬は冬場から春まで、
せいぜいで5月末頃までですから、
今ごろからが旬の最後の時期といえるでしょう。
そして、そんな高知のフルーツトマトは、
糖度が10度ほどと高いだけでなく、
酸味もしっかり存在します。
甘味と酸味のバランスに優れ、
はっきりと旨みが感じられるものが、
本当に高品質のおいしいフルーツトマトであるといえ、
塩を振っていただくだけでも、最高の酒の肴になるほどなのです!
ちなみに、おいしいフルーツトマトの見分け方も、
ご参考までにお伝えしておきましょう。
トマトの先端を見ると、放射線状に筋が入っているものがあります。
これが、おいしさの目印、スターマークなのだそうです。
このスターマークの入っているフルーツトマトは、
糖度が8度以上のものが多いといわれているようです。

では次に、今が旬の新ニンニクについても、ご紹介しておきましょう。
新ニンニクとは、国産で、畑で収穫してから乾燥させず、
直ぐに出荷されたニンニクのことで、
収穫期である4月末~7月頃にかけてしか手に入らないものです。
地域によって出回る時期が微妙に異なります。
高知県の場合はやや早く、4月末頃から6月頃までで、
青森県などの場合は6月~7月頃になります。
ちなみに通常のニンニクは、1年中手に入りますが、
それらは保存性を高めるために、
農家の方が収穫してから20~30日間ほど乾燥させて、
水分を30%ほど飛ばしたものなのです。
新ニンニクは、乾燥ニンニクよりはるかに瑞々しく、香りも強いですが、
フレッシュ感があるため嫌な感じの香りがないのが特徴といえます。
続いては、ニンニクの有効成分と効用について、ご紹介いたしましょう。
ニンニク特有の匂いのもとは、硫化アリルの一種アリシンという物質です。
これはビタミンB1の吸収を助け、疲労回復や滋養強壮に効果があるそう。
またアリシンは、免疫力を高め、
ガンの予防にも効果があると言われています。
さらに、血行促進により、冷え性や動脈硬化、血栓の予防にも効果的とされています。
さらにさらに、アリシンには強い殺菌効果があり、結核菌やブドウ球菌、
赤痢菌、チフス菌などを含め、広範囲の菌に対して、
抗生物質として働くことも確かめられたのだそうです。
また、スコルニジンには新陳代謝を促し、疲労回復効果があるとされるほか、
末梢血管拡張作用により血の巡りを良くする働きがあり、
高血圧や動脈硬化、心筋梗塞や脳梗塞などの予防にも
効果が期待できるのだそうです。
ただし、ニンニクは成分が強すぎるため、
摂りすぎると胃腸に悪影響を及ぼすこともあるのだそうですから、
食べすぎには注意が必要なのだそうです。

では、早速「フルーツトマトのニンニク醤油漬け」を作ってみましょう。
用意する材料は、フルーツトマト、新ニンニク、醤油、
ゴマ油、かいわれ大根、以上です。
まず、トマトのヘタを取り、1cm幅程度にカットします。
続いて、新にんにくをすりおろしてボウルに入れ、
そこに醤油とゴマ油を2対1程度の割合で混ぜ合わせます。
この調味液に、カットしたトマトを漬け込み、
ラップをして5分ほど、冷蔵庫で冷やします。
時間が来たら、漬け込んだトマトを皿に盛り付け、
半分にカットしたかいわれ大根を上からトッピングしたら、もう完成です。
これは、実にカンタンですね。

では早速、「フルーツトマトのニンニク醤油漬け」を、
いただいてみましょう。
パクッ……
おっ!予想以上に新ニンニクの風味がガツンと来ますね。
そこに、フルーツトマトの甘味と酸味とうま味、
ゴマ油のコク、醤油のうま辛味などが加わり、
さらに、かいわれ大根のナチュラルな辛味が絶妙なアクセントとなり、
喉から手が出そうになるほど、お酒が欲しくなります。
これは本当に見事な酒の肴の逸品といえるでしょう!

そして、この「フルーツトマトのニンニク醤油漬け」のおいしさを、
さらに引き立てて楽しむには……
この時期旬の日本酒を合わせて楽しむこと……ですよね!
今回は、旬の季節商品ではないですが、
朝ドラ「らんまん」がスタートした時期という意味ではまさに今が旬の、
「司牡丹・花と恋して」(純米酒)を合わせてみたいと思います。
こちらの商品は、本年4月3日からスタートしている、
NHK朝ドラ「らんまん」の主人公のモデル、
「日本植物学の父」牧野富太郎博士の関連商品です。
牧野博士は佐川町の酒蔵の息子で、その酒蔵は番頭さんに譲られ、
その後明治時代中頃に司牡丹酒造に譲られ、
現在は司牡丹酒造の蔵の一部になっています。
そして、牧野博士の詠んだ「草をしとねに 木の根を枕 花と恋して九十年」
から命名された「司牡丹・花と恋して」(純米酒)は、
純米酒ながら吟醸酵母を使用しているため、
花のようなフルーティな香りを持ち、
まさに春爛漫をイメージさせるような純米酒となっているのです。

ではいよいよ、「フルーツトマトのニンニク醤油漬け」
「花と恋して」(純米酒)を、合わせて楽しんでみましょう。
まずはお料理から、一口。
やはり最初に、新ニンニクの風味がガツンと来ます。
フルーツトマトはやや硬めで歯ごたえがありますが、
甘味と酸味とうま味のバランスが見事で、
深く濃い味わいが口中に膨らんでいきます。
そこに、ゴマ油のコクと醤油のうま辛味などが加わり、
さらに、かいわれ大根のナチュラルな辛味が
絶妙な心地よいアクセントとなって、とてもいい仕事をしています。
そして、後口の余韻の爽やかさが印象的で、
しかも喉から手が出そうになるほど、お酒が欲しくなります。
そこに「花と恋して」(純米酒)をキュッと……
華やかかつ上品な香りが鼻腔と口中に広がり、
まさに春爛漫を彷彿とさせてくれます
さらに、なめらかにやわらかに膨らむお酒の味わいが、
ニンニクの風味、トマトの甘味と酸味とうま味、ゴマ油のコク、
醤油のうま辛味、かいわれのナチュラルな辛味等の様々な味わいの余韻を、
一瞬さらに膨らませ、口中いっぱいに広がらせたかと思うと、
後口は心地よいほどサラリと流れるように切れていきます。
これは確かに、
酒の肴として高級料亭でそのまま出されてもおかしくないといえるほど、
立派な酒の肴だと言えるでしょう。
「フルーツトマトのニンニク醤油漬け」
「司牡丹・花と恋して」(純米酒)のペアリング、
是非是非お試しください!

春夏秋冬、山川海、四季折々のおいしい旬の食材に恵まれた日本。
それら旬の食材を、より一層おいしくしていただきましょう。
そしてそのために、日本酒を上手に活用しましょう。
そんな食生活こそが、あなたの人生を健康で楽しくし、
10倍豊かなものに変えてくれることでしょう。



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■ メルマガ「日本の旬を10倍楽しむ秘訣!」 司牡丹酒造(株)発行

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