皆さん、こんにちは。
おいしいものが大好きな、土佐の高知の日本酒蔵元「司牡丹」の竹村です。
あなたは【おいしいものをさらにおいしくして食べたい!】
と思いませんか?
このメルマガは、日本の旬の本当においしいものをご紹介し、
さらに一層おいしくして楽しむ秘訣も併せて、
月1回程度のペースでお届けいたしております。
さて、高知県内はクリスマスイブに記録的な大雪に見舞われ、
高知市で観測史上1位の14センチの積雪でした。
積雪が滅多にない南国でのこの積雪は、実は大変な事態で、
24日から25日にかけては、完全に交通網が麻痺していました。
佐川町の司牡丹酒造周辺にいたっては、50センチ程度の積雪があり、
古株の社員たちも、これほど積もった記憶は過去にないというほど。
そのお陰で、樋(とい)は壊れる、雪とともに瓦が落ちる等の被害もあり、
道が凍りついてトラックが入れず、出荷に支障をきたすほどでした。
ちなみに気温もあまり上がらず、朝の気温は零下が続いているため、
29日現在も、会社周辺には未だ雪が溶けずに結構残っています。
路面もまだ一部凍結しており、転ぶ社員が続出で、私も転びました(笑)。
そんな寒さの厳しい時期には、体が芯から温まる「鍋物」に決まり!
……と、いうことで今回は、「ウツボ鍋」をご紹介いたしましょう。
磯の王者とも言われるウツボは、驚くほど元気がいい魚で、
生命力にあふれ、大変滋養にも富んでいるのだそうです。
昔から「目が悪くなったらウツボを食べろ!」と言われているくらい、
栄養満点の食材なのだそう。
さらに何より女性にウレシイのは、ゼラチン質が多く、
美容にもいいコラーゲンがタップリで、各種ビタミン類も豊富という点!
近年では、サプリメントでは得られない天然の「美人食」として、
大変注目を集めているのだそうです。
その上、ウツボのヌルヌル成分のムコプロテインが
胃腸の粘膜を保護し消化吸収を助け、
またガン予防の効果も期待できることまで
分かってきたというのですから、
これまたスゴイことなのではないでしょうか。
しかも、獰猛な見た目のイメージとは裏腹に、
食べると最上級の鶏肉のように優しくやわらかなアッサリした風味の中に、
滋養に富んだ旨みが凝縮されているような感じで、
最初は嫌がっていた人も、
そのおいしさにいっぺんでトリコになってしまうほどなのです!
ウツボ料理の本場である高知県では、今では1年中食べられますが、
最も旨みが凝縮しておいしい旬の時期は、
11月末頃から3月初旬頃までの寒い時期だそうです。
ではなぜ、そんなにおいしくて栄養価も高いウツボが、
高知県以外ではあまり食べられていないのかというと、
調理がとても難しいからなのだそう。
獰猛で生命力が強いウツボは、噛みつかれたりしたらとても危険ですし、
小骨などが多く、経験のない料理人には、
ハモ以上にさばくのが難しいのだそうです。
そんなウツボを今回は、
我が町佐川町で、麦ワラ焼き鰹のタタキとウツボ料理を専門に扱う、
「宮地鮮魚店」(https://www.rakuten.co.jp/miyaji/ )さんにて、
購入させていただきました。
通販も行っていますから、県外の方でもお気軽に購入できます。
冷凍パックのウツボの身は、虎のような模様の皮つきで、
ちょっとグロテスクではありますが、
この皮と身の間にコラーゲンがたっぷりで、プリップリで絶品なんです!
では早速、「ウツボ鍋」を作ってみましょう。
ウツボの身以外に今回用意したのは、
白菜、ネギ、椎茸、豆腐といったシンプルな具材と、
宗田鰹出汁醤油、味醂、日本酒という調味料です。
作り方はいたって簡単。
鍋に水と調味料を適量入れて沸かし、
一口大に切った豆腐と椎茸を入れて、
次にウツボの身を入れて沸かし、
最後にカットしたネギと白菜を入れて、鍋にフタをして沸かします。
具材に火がとおったら、もう完成です!
そして、この旬の「ウツボ鍋」のおいしさを、
さらに倍増していただくには……
この時期旬の日本酒を合わせていただくこと……ですよね!
今回は、司牡丹の人気ナンバーワン「船中八策」の冬季限定商品、
「船中八策・しぼりたて」(超辛口・純米生原酒)を用意しました。
フレッシュでフルーティな香りを持ち、
味わいは豊かでドッシリとしたリッチ感があり、
ガツンとインパクトのある骨太な超辛口のしぼりたて生原酒は、
まさに土佐の辛口男酒の冬の代表といえるでしょう!
では早速、まずは「ウツボ鍋」のウツボを…ハフハフしながら…ぱくり。
…うわっ!皮と身の間がもうプルップル!
しかも、噛めば噛むほどジワジワと湧き出してくる凝縮したような旨みが、
煮汁の甘辛味と見事に融け合い、実に素晴らしい音色を奏でながら、
やわらかに口中いっぱいに膨らんでゆきます。
これは、同様にコラーゲンたっぷりを謳っている「鶏鍋」よりも、
ハッキリ言ってしまえば、私はおいしいと思ったほどです。
そして、そこに「船中しぼりたて」をキュッとやれば、
思わず「うまっ!」と声が漏れてしまうほど!
この酒のリッチな旨みがウツボの凝縮された旨みと見事にマッチし、
おいしさの膨らみを下から支えるように、
ワンランク上に押し上げてくれるような、そんなイメージでしょうか。
「鶏鍋」を超えるおいしさの「ウツボ鍋」と
「船中八策・しぼりたて」のマッチング……
これは寒い冬の時期には間違いなく、
食と日本酒の最強タッグといえるでしょう!
春夏秋冬、山川海、四季折々のおいしい旬の食材に恵まれた日本。
それら旬の食材を、より一層おいしくしていただきましょう。
そしてそのために、日本酒を上手に活用しましょう。
そんな食生活こそが、あなたの人生を健康で楽しくし、
10倍豊かなものに変えてくれることでしょう。
さて、相変わらず新型コロナに翻弄されまくりの令和4年も、
まもなく終了となります。
読者の皆様、この1年間、大変お世話になりました。
また新年、令和5年(2023年)も、
司牡丹と共にメルマガ「日本の旬を10倍楽しむ秘訣!」を、
何とぞ宜しくお願い申し上げます。
令和5年(2023年)こそは、コロナ禍が終息し、
誰しもが良い酔い日常を取り戻すことができますことを、
心からお祈り申し上げます。
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