皆さん、こんにちは。
おいしいものが大好きな、土佐の高知の日本酒蔵元「司牡丹」の竹村です。
あなたは【おいしいものをさらにおいしくして食べたい!】
と思いませんか?
このメルマガは、日本の旬の本当においしいものをご紹介し、
さらに一層おいしくして楽しむ秘訣も併せて、
月1回程度のペースでお届けいたしております。
さて、6月も末となり、異例の早い梅雨明けが各地で伝えられ、
全国的な猛暑も伝えられています。
長かったコロナ禍も収束に向かっているようですが、
今度は猛暑対策に気をつけなければなりませんね。
と、いうことで、そんな猛暑など、吹き飛ばしてしまうほどおいしい、
旬の絶品酒肴と旬の絶品日本酒で、
楽しい家飲みを堪能しようではありませんか!
そこで今回は、先月に引き続き旬のアジを使った、
「アジの刺身 生姜醤油和え」をご紹介いたしましょう!
ちなみに先月は「新生姜のアジフライ」で、
今月は同じ材料のアジと生姜を使いはしますが、
アジは生で、生姜はヒネ生姜を使いますので、
全く違った味わいですし、さらに猛暑時でもサッパリと、
とてもおいしくいただける料理となっています。
ではまず、アジ(鯵)についてご紹介いたしましょう。
なお、この内容は先月と全く同じものを、
あらためて掲載させていただきましたので、その点はご了承ください。
アジは、スズキ目アジ科に属する海水魚の一種。
日本近海には20種類近くが生息しているといわれています。
なかでも漁獲量No.1で、1年中獲れるマアジが最も人気だそうです。
またアジは、「味が良いからアジ」と言われるほどで、
肉質は脂肪分が少なく弾力のある身が特徴で、
さっぱりとした味わいが特に日本人に好まれています。
最も味がおいしくなる旬の季節は夏場の6~8月。
新鮮なものほどおいしく、目が澄んでいるもの、身が太っているもの、
皮にツヤがあり青光りしているものが、
鮮度が良くおいしいと言われています。
栄養的には、ビタミンB1、B2、カリウム、カルシウム、タウリンや、
「グリシン、アラニン、グルタミン酸」といった旨み成分や、
DHA、EPAなども含まれる栄養満点の魚なのです。
タウリンはコレステロール値を下げて高血圧や動脈硬化の予防に、
EPAは血管を広げ血管壁を若々しく保ってくれます。
また、タウリンとEPAの相乗効果により、
質の良い血液が全身を巡りやすくなり、
血行不良から来る偏頭痛や疲れ目、肩凝りなどの改善にも効果があります。
さらに「脳の栄養」とも言われているDHAが、
脳や神経組織の発育や機能を維持する役割を持っており、
記憶力の低下や目の疲れも防いでくれます。
刺身、焼き魚、煮魚、揚げ物、干物と、幅広く調理可能なアジですが、
やはりこの時期のアジは、鮮度の良いものを選んで、
刺身やアジフライにするのが最高でしょう。
続いては、生姜について。
こちらも、先月の「新生姜」の内容と、ほぼ同じ内容ですので、
ご了承いただけましたら幸いです。
一般に生姜という場合、通年出回っているヒネ生姜のことを指します。
ヒネ生姜は、囲い生姜とも呼ばれ、
前年に種生姜として植え付けた根塊の部分を、
貯蔵して随時出荷されるもので、繊維質で辛みが強いのが特徴です。
ところで、生姜の英語名は「ginger」ですが、
この言葉には「元気」という意味もあるそうです。
さらに生姜の学名の「officinale」は、
ラテン語の「薬用」を意味しているのだとか。
そんな名の通り、生姜には様々な優れた効用があるのです。
辛み成分のジンゲロールやショウガオールは、抗酸化作用が強く、
殺菌効果があり、食欲増進や新陳代謝を高め、
血行を良くして身体を温める効果や、
美肌効果、ガンの予防効果まであると言われています。
また、香気成分であるシネオールやジンギベロールには、
胃液の分泌促進や発汗などの作用があり、風邪の予防や、
夏バテや冷房病の冷え等の改善に効果があると言われています。
「冷えは万病のもと」と言われていますから、
冷えをとって身体を温めてくれる生姜は、
「健康のもと」であるとも言えそうです。
ナント漢方薬の5割以上には生姜が含まれているのだそうですから、
やはり「健康のもと」は事実であると言えるでしょう。
さらに最近では、脂肪を燃やす効果なども報告されているようで、
メタボ対策にも注目されているのだとか。
とにかく生姜は、すごい!
特に冷え予防や美白効果、ダイエット効果など、
女性にとっては嬉しい効果が多い点が最高でしょう!
しかし、こういった有効成分は、
胃腸の粘膜を刺激してしまうこともあるようですので、
取り過ぎには充分注意をしてください。
そして、国内産生姜の40%以上の生産量を占め、
生姜生産量日本一なのが、実は高知県なのです!
高知県産の生姜は、その品質の高さも含め、
他の追随をゆるさないほどなのだとか。
高知県外の皆さんにも、
是非高知県産モノを選んでいただけましたら幸いです!
では、そんなアジと生姜を使った絶品レシピ、
「アジの刺身 生姜醤油和え」をご紹介いたしましょう。
ちなみにこのメニューは、私の行きつけの小料理屋、
高知市の「なとな」の女将さんがサッとつくって出してくれる、
「アジのしゅっと和えたが」を参考にさせていただきました。
作り方は、いたって簡単。
鮮度の良いアジの刺身に、
生姜おろしと醤油と小口切りした小ネギをたっぷり加えて、
文字どおり「しゅっと和えた」ら出来上がりです。
あまりに簡単な料理ですが、そのおいしさは保証つき!
鮮度の良いアジの刺身ならではのプリップリの旨味と、
生姜醤油独特の旨辛味が絶妙にマッチし、
小ネギの食感と風味が、とてもいい仕事をしています!
猛暑続きで食欲がないときでもついつい箸が進んでしまう、
爽やかなおいしさを宿した、真夏にお薦めのお料理といえるでしょう。
そして、このお料理のおいしさをさらに倍増させていただくには……
この時期旬の日本酒を合わせていただくこと!ですよね!
今回は、特に旬の日本酒ではなく通年販売商品ですが、
日本一の清流「仁淀川」をイメージさせる香味を持つ、
「司牡丹・仁淀ブルー」(純米酒)を用意させていただきました。
清流のイメージの香味を持つ日本酒は、キーンと冷やしていただけば、
まさに夏場にバッチリなのです!
では早速、「アジの刺身 生姜醤油和え」と「仁淀ブルー」を、
合わせていただいてみましょう。
まずは「アジの刺身」を一口・・・。
……うんっ!!おいっし~~いっ!!
鮮度の良いアジならではのプリップリの食感とジューシーな旨味が、
生姜醤油の独特の旨辛味と絶妙に融合し、
さらに生姜醤油とからんだタップリの小ネギの食感と風味が、
見事なアクセントとなり、それらが三位一体となって調和しながら、
口中いっぱいに膨らんでいきます。
そしてこのおいしさは、間違いなく日本酒が欲しくて欲しくて、
たまらなくなる味わい!
アジの刺身、生姜醤油、小ネギ……この3点の組み合わせは、
酒の肴の「ミラクルスリー」と言っても過言ではないでしょう!
まさに喉から手が出て来そうになるほど、日本酒を欲しはじめたその瞬間、
キーンと冷えた「仁淀ブルー」をキュッと……。
このお酒の、柑橘類を彷彿とさせるような含み香とやわらかな酸味、
そしてなめらかに膨らむ爽やかな味わいが加わることで、
「アジ+生姜醤油+小ネギ」の融合した「口福」を、
一瞬口中で倍増させたかと思うと、
後口は、極めて爽やかに心地よくキレていく……。
「アジ+生姜醤油+小ネギ」の絶妙な風味の輪郭を消すことなく、
口中に清々しく爽やかさがフワリと膨らみ、後口はスーッと消えていく……。
それはまさに、映画「竜とそばかすの姫」で聖地と言われるようになった、
「浅尾の沈下橋」から日本一の清流仁淀川に、
飛び込んだ時のような心地好さ!
これぞまさに土佐の夏という感覚を、
疑似体験したようなおいしさといえるでしょう!
春夏秋冬、山川海、四季折々のおいしい旬の食材に恵まれた日本。
それら旬の食材を、より一層おいしくしていただきましょう。
そしてそのために、日本酒を上手に活用しましょう。
そんな食生活こそが、あなたの人生を健康で楽しくし、
10倍豊かなものに変えてくれることでしょう。
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