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メルマガ
「日本の旬を10倍楽しむ秘訣!」
2022年1月 : 第183回目




皆さん、大変大変遅ればせながら、あけましておめでとうございます。
おいしいものが大好きな、土佐の高知の日本酒蔵元「司牡丹」の竹村です。
令和4年最初のメルマガ、本年も何とぞ宜しくお願い申し上げます。
さて、あなたは【おいしいものをさらにおいしくして食べたい!】
と思いませんか?
このメルマガは、日本の旬の本当においしいものをご紹介し、
さらに一層おいしくして楽しむ秘訣も併せて、
月1回程度のペースでお届けいたしております。

さて、大寒も過ぎ、立春が目の前という1月末ですが、
1年でもっとも寒さの厳しいこの時期、
新型コロナウイルスのオミクロン株に加え、
風邪やインフルエンザなども流行りやすく、体力も落ちてしまいがち。
そんなときお薦めなのが、大変栄養価が高く、
かつ寒くなるほどおいしくなる葉物野菜、小松菜なのです。
今回は小松菜を使った、簡単でおいしい料理、
「小松菜の塩昆布炒め」をご紹介いたしましょう。

小松菜は、チンゲンサイなどと同じアブラナ科の野菜の一種です。
小松菜という名は、東京の小松川(現在の江戸川区)に由来するそうで、
江戸時代に将軍に気に入られ、
献上する際に土地の名を冠したと言われており、
当時から江戸庶民に親しまれていた野菜なのです。
現代でもホウレンソウと共に代表的な青菜であり、
ホウレンソウと似た使い方をされますが、アクが少ないため、
下ゆでせずに、そのまま調理できるというメリットがあります。
今では各地でハウスなども含め通年出荷されていますが、
本来寒い冬に採れる野菜であったため、
「冬菜」 「雪菜」などの別名があるのです。
旬は11月から3月にかけてですが、寒さに強く、
1~2度霜が降りた後のほうが甘みが増し、
葉も柔らかくなっておいしくなると言われていますから、
1月下旬から2月上旬にかけての一番寒い今の時期がお薦めなのです。

次に小松菜の栄養成分ですが、
成分がホウレンソウに近いということで、
大変優れた栄養成分を持っていることがうかがえますが、
人間の歯や骨の構成成分となるカルシウムについては、
何とホウレンソウの3倍以上もあるのだとか!
さらに、β-カロテンも豊富で、チンゲンサイの1.5倍以上。
ちなみにβ-カロテンは、活性酸素と呼ばれる、
身体を酸化してダメージを与える物質を取り除く、
抗酸化作用があります。
その上、ビタミンCも豊富、鉄分も豊富、
食物繊維も豊富といいますから、
やはり優れた栄養成分を持った野菜であると言えるでしょう。
そして、小松菜の栄養素を効率よく摂取するには、
油と一緒に摂ることがお薦めなのだとか。
その理由は、β-カロテンは油と一緒に摂ることで、
より効率よく吸収されるからです。
そこで、 「小松菜の塩昆布炒め」をお薦めすることになったのです。

では早速、 「小松菜の塩昆布炒め」を、作ってみましょう。
まず、小松菜を3cm幅くらいのざく切りにし、
根元と葉の部分に分けます。
次に、フライパンにゴマ油を入れて熱し、
まずは小松菜の根元を炒め、
しんなりしてきたら葉の部分も加え、さらに炒めます。
そしてツナ缶を油ごと加えて炒め、
最後に塩昆布を加えて炒め合わせたら、もう完成です。
これは簡単ですね。

そして、この旬の料理のおいしさを、さらに倍増させるには…
旬の日本酒を合わせていただくこと!…ですよね!
今回は、季節限定ではないですが、
冬場にぴったりの燗酒に向いていて、
しかもこの料理と相性抜群の骨太な男酒ということで、
「船中八策・きもと」(超辛口・きもと仕込み純米酒)
のぬる燗(40℃程度)を選ばせていただきました。
このお酒は、明治新政府のあり方について、
坂本龍馬さんが船中にて考え出した策に由来する、
ロマン漂う逸品 「船中八策」の、昔造りの 「きもと」バージョンです。
その香味は、品の良いナチュラルな香りは定番同様ですが、
なめらかに膨らむ味わいの部分に、
ほのかな酸による幅が感じられます。
そして、 「船中八策」の代名詞とも言うべき後口の抜群のキレの良さは、
酸による幅からの落差がより感じられ、
一層のキレの良さを感じさせてくれます。
また、ぬる燗にすると、
より幅のある膨らみをしっかり感じさせてくれるため、
定番以上に燗酒向きであると言えるでしょう。

では早速、 「小松菜の塩昆布炒め」と、
「船中八策・きもと」を合わせて、いただいてみましょう!
まずは 「小松菜の塩昆布炒め」から……
う~ん、ゴマ油で芳ばしく炒められたツナと塩昆布が、
とってもいい匂いで、食欲をそそります!
パクリ・・・ムシャムシャ・・・おおっ、コレはおいしいです!
小松菜のシャキシャキ感と豊富な旨味とほの辛み、
ゴマ油の芳ばしい風味、ツナの旨味、塩昆布の塩味と旨味…
これらが融合し、あたかも旨味の交響楽団となったかのように、
見事に調和して、口中いっぱいに膨らみます!
味付けが塩昆布とツナ缶のみとは、
とても思えないほど豊かなおいしさです!

そこに 「船中八策・きもと」のぬる燗(40℃程度)を、キュッと…。
あ、やっぱり、うまい!
やはり、辛口の 「きもと」のぬる燗と、
旨味成分の多い料理との組み合わせは、間違いないですね!
口中いっぱいに膨らんだ、この料理の旨味の交響楽団に、
さらにこのお酒の 「きもと」独特の旨味や酸味も加わって、
あたかも楽団が二団に倍増したかのように、
おいしさが重層的に膨らみ、口中いっぱいから全身に、
心の奥まで沁み渡っていくように、見事にたなびいていき、
後口は潔いほどサラリとキレます。
これは、交互にやれば、箸も杯も止まらなくなってしまう、
冬ならではのおいしさのシンフォニーといえるでしょう!
そして、この沁みいるような幸福感と、豊富な栄養素が、
きっとウイルスなんか、吹き飛ばしてしまうことでしょう!

春夏秋冬、山川海、四季折々のおいしい旬の食材に恵まれた日本。
それら旬の食材を、より一層おいしくしていただきましょう。
そしてそのために、日本酒を上手に活用しましょう。
そんな食生活こそが、あなたの人生を健康で楽しくし、
10倍豊かなものに変えてくれることでしょう。


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■ メルマガ「日本の旬を10倍楽しむ秘訣!」  司牡丹酒造(株)発行

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