皆さん、こんにちは。
おいしいものが大好きな、土佐の高知の日本酒蔵元「司牡丹」の竹村です。
あなたは【おいしいものをさらにおいしくして食べたい!】
と思いませんか?
このメルマガは、日本の旬の本当においしいものをご紹介し、
さらに一層おいしくして楽しむ秘訣も併せて、
月1回程度のペースでお届けいたしております。
さて、今年も土佐の高知は、9月になっても10月になっても、
いつまでも比較的暖かく、
二十四節気の「霜降(そうこう)」を過ぎても、
朝夕は少し冷え込みはしますが、昼間は暖かいという日が続いています。
年々夏が長くなっているのではないでしょうか。
そうは言っても必ず季節はめぐり、秋は来るわけで、
確かに日に日に秋らしくなってはいますので、
食欲の秋、お酒がおいしい秋を期待しましょう!
さて今回取り上げる旬の食材は、
お酒好きには最高の一品をご紹介いたしましょう。
その食材とは・・・柿です!
牡蠣もおいしいですが、今回は果物の柿です。
柿が酒の肴になるのかと疑問に思われる酒好きの方こそ、
今回は必見の内容ですので、
是非最後までご覧いただけましたら幸いです。
ではまず、柿のウンチクや栄養価や効能などについて、
ご紹介いたしましょう。
面白いのがフランスでの柿の呼び名。
「ル・カキ」というそうで、柿は日本特産なのでこう呼ばれるそうです。
さらに学名にも「KAKI」と付けられているのだとか。
また、「柿が赤くなれば医者が青くなる」という言葉があるくらい、
柿は栄養価が高い果物だそうです。
ビタミンCの含有量は果物の中でもトップクラスで、
ミカンの約2倍もあり、
柿を1個食べるだけで1日のビタミンCの必要量を
ほぼまかなえるほどなのだとか!
他にもビタミンB1、カロチン、カリウム、
食物繊維なども豊富に含んでいます。
また、柿の渋味成分のシブオール(タンニン)とビタミンCが
血液中のアルコール分を外に排出してくれる働きや、
腎機能低下を防止する働きもあるという、
お酒好きの方には何とも嬉しい効用もあるのだそう!
また、酵素(カタラーゼ、ペルオキシダーゼ)が
アルコールの分解を促すため、
血中アルコール濃度の上昇も防ぐそうですから、
二日酔いにはもってこいの効果もあるそうです。
これは、酒の肴としては最高ということではないでしょうか!
また、たっぷりのビタミンCは、お肌にも最高ですし、
風邪の予防にもなり、疲労回復にもつながりますから、
寒くなってくる季節の変わり目にもピッタリというわけです。
また、ガン予防や老化防止の効果も期待されるようです。
さらにカリウムは、ナトリウム(塩分)を排出する働きがあって、
高血圧予防に効果があるとのこと。
柿ってスゴイと思いませんか?
特に酒好きの方は、今年の秋からは、
柿をたくさん食べるようにしましょう。
さて、そんな柿の種類ですが、大きく分けると甘柿と渋柿があり、
中には不完全甘柿なんていうものもあるようです。
甘柿の代表は富有柿で、甘柿生産量の約80%近くを占めるそう。
もう1つの代表が次郎柿で、
「富有はあごで食べ、次郎は歯で食べ、たねなしは舌で食べる」
と言われる通り、富有柿は果肉がやわらかく、
次郎柿は硬めで、たねなしはネットリした食感があるそうです。
私は、次郎柿の上品な風味とコリコリした食感が好きですから、
今回は次郎柿を使わせていただきます。
柿の産地としては、全国的に栽培されてはいますが、
甘柿はある程度の気温が必要ですから、
主に関東より西の地域で生産されています。
和歌山、奈良、福岡などが生産量が多く、
高知県は生産量ランキングには出てきませんが、
まとまっての生産が少なく、アチコチで少しずつ栽培されているからで、
一般市場にあまりまとまって流通されないため。
実は柿の栽培面積としては、高知県も結構広いようです。
今頃の時期になると、高知市の日曜市などの街路市では、
特に次郎柿がたくさん並んでいます。
実は高知県は、次郎柿の隠れた名産地といえるのではないでしょうか。
では早速、酒の肴に最高の柿料理を作ってみましょう。
その料理とは、「柿と油揚げのカナッペ」です。
用意する材料は、柿と油揚げとクリームチーズと塩昆布のみです。
ちなみに柿は、もちろん高知県産の次郎柿、
塩昆布は、高知県の泉利昆布海産と新谷商店がコラボした、
「宗田節塩昆布」を選びました。
宗田節の香りと旨味が絶品の塩昆布です。
さて、「柿と油揚げのカナッペ」の作り方は超簡単!
まず油揚げを一口サイズに切り分け、
続いて次郎柿の皮をむき、油揚げの上に乗せられる大きさ厚さに切ります。
クリームチーズも、
その柿の上にチョコンと乗る程度の大きさに切っておきましょう。
お次は、切り分けた油揚げをアルミホイルの上に並べ、
グリルで焼きます。
表面に少し焦げ目ができたら、油揚げを裏返し、
切り分けた柿を乗せ、さらにその上に切り分けたクリームチーズを乗せ、
再びグリルで焼き上げます。
クリームチーズや柿に焦げ目がついたらグリルから取り出し、
塩昆布をパラリと散らしたら早くも完成です!
ちなみにこの料理は、クックパッドに掲載されていた
「とんこっつ」さんの「柿のカナッペ」をアレンジしたものです。
「とんこっつ」さんのレシピは、
エキストラバージンオリーブオイルもかけていましたが、
今回はオリーブオイルはかけないレシピにしました。
オリーブオイルをかけると、確かによりオイリーになり、
酒の肴らしくなりますが、
オリーブオイルがクリームチーズの風味をより引き立たせるため、
チーズが勝ってしまう印象になります。
柿と油揚げとクリームチーズと塩昆布の四者が、
どれが勝つこともなく絶妙なバランスで融合した味わいを求めるなら、
オリーブオイルをかけない方が、私はいいと判断しました。
お好みではありますが。
よりコクを求めるなら、オリーブオイルをかけてみましょう。
そして、そんな「柿と油揚げのカナッペ」のおいしさを倍増させるには
・・・そうです!この時季旬の日本酒を合わせていただくこと!
秋しか飲めない「船中八策・ひやおろし」(超辛口・純米原酒)を、
今回は合わせて楽しんでみましょう。
新春に搾られた「船中八策」の生酒を、
一度だけ加熱殺菌して低温で貯蔵熟成。
夏を越して秋風が吹く頃、旨みたっぷりの味わいに熟成したお酒を、
そのままの状態でおろしてきて出荷されたものが「ひやおろし」です。
昔からツウの間では、最もおいしい日本酒として珍重されてきた、
旨みの乗ったおいしさが特徴ですから、
旨みの多い秋の旬の食材との相性はバッチリなのも道理なのです。
では早速、「柿と油揚げのカナッペ」と「船中ひやおろし」を、
合わせていただいてみましょう!
まずは「カナッペ」を・・・パクリ。モグモグ・・・
これはかなり本格的においしいです!
次郎柿の上品な甘味とコリッとした歯ごたえ、
油揚げのやさしい旨味、
クリームチーズのやわらかなコク、
宗田節塩昆布のカツオブシの香りと風味と、塩昆布の旨味と塩辛さ、
これら全ての味わいのどれが突出するということもなく、
見事な一体感で融合し、
極上の酒の肴として昇華しています。
そこに「船中八策・ひやおろし」を合わせれば、
その昇華具合がより鮮明に浮き上がってくるのです!
このお酒のリッチな旨みが、様々な味わいをさらに融合させる触媒となり、
「柿と油揚げのカナッペ」のおいしさを、
さらにワンランクアップさせてくれるのです。
また、柿の成分のお陰でしょうか、
このお酒のアルコール分も、グッとやさしく、
やわらかに感じさせてくれます。
これは交互にやると、いくらでもイケそうです!
柿の効能もあることですし、これはこの季節最高の出会い物、
至高の合い口の酒と肴と言っても良いでしょう!
これほど簡単にできる料理が、
これほどおいしく、これほど「ひやおろし」とバッチリで、
しかも栄養満点で、さらにお酒のアルコール分も排出してくれ、
二日酔いも予防してくれるなんて、
まるで夢のような「秋のゴールデンコンビ」、
「秋の最強タッグ」と言えるのではないでしょうか。
是非、皆さんも一度お試しください。
春夏秋冬、山川海、四季折々のおいしい旬の食材に恵まれた日本。
それら旬の食材を、より一層おいしくしていただきましょう。
そしてそのために、日本酒を上手に活用しましょう。
そんな食生活こそが、あなたの人生を健康で楽しくし、
10倍豊かなものに変えてくれることでしょう。
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