皆さん、こんにちわ。
おいしいものが大好きな、土佐の高知の日本酒蔵元「司牡丹」の竹村です。
あなたは【おいしいものをさらにおいしくして食べたい!】
と思いませんか?
このメルマガは、日本の旬の本当においしいものをご紹介し、
さらに一層おいしくして楽しむ秘訣も併せて、
月1回程度のペースでお届けいたしております。
今年のゴールデンウィークは、
改元による10連休で、かつてない盛り上がりのようですが、
司牡丹の場合は3休1出1休2出3休という飛び石となっています。
もっとも私の場合、最初の3休は出張の仕事が入り、、
その後の休日も自宅にての原稿執筆の仕事があり、
普段とあまり変わらないゴールデンウィークなのですが・・・。
さて平成のラストを飾る今回は、最近出版されたばかりの
「こうちのおかず~郷土の食材と料理~」
(編著:服部一景 発行:開港舎 発売:河出書房新社
2019年4月30日初版発行 1500円+税)
に掲載されている料理の中から、
春の料理を1品取り上げさせていただきましょう。
ちなみにこの書籍は、神奈川県在住の服部一景さんが、
2017年秋から8回も来高し取材された内容がテンコ盛りで、
ショウガの佃煮やツガニ汁のような高知県ならではのおかずが、
約160点ほど紹介されている、フルカラー160ページの書籍です。
私が理事長を務めさせていただいている「土佐学協会」のメンバーも
様々な面で協力させていただいており、当会副会長の松崎淳子先生
(高知県立大学名誉教授・土佐伝統食研究会代表)の語りを文に起こした
「松崎淳子さんに聞く 昭和30~40年頃の高知の暮らし」も、
「四季の食つれづれ」として春夏秋冬4回に分けて掲載されています。
さらに、私は司牡丹酒造社長としても協力させていただいており、
「高知の地酒」の紹介ページもあり、
さらにさらに私の土佐のうまいもんブログ
「旬どき・うまいもの自慢会・土佐」
(http://tosa-no-umaimono.cocolog-nifty.com/blog/)は、
食材などの紹介にご参照いただいたようで、
そのブログも書籍内にて紹介してくださっています。服部さん、本当に光栄なことで、ありがとうございます!
さて、今回この書籍から取り上げさせていただく春のお料理は、
「フルーツトマトとイチゴのサラダ」です。
その材料とレシピは、以下の通りとなっています。
●材料:フルーツトマト、イチゴ、クレソン、オリーブオイル、
塩、胡椒、モッツァレラチーズ
●作り方:
①フルーツトマトは食べやすい大きさのくし切りにする。
②イチゴは縦に四つ切りにする。
③クレソンは食べやすい大きさにばらしておく。
④1~3を彩りよく盛り付けて、細かくしたモッツァレラチーズを散らす。
⑤仕上げにオリーブオイルと塩胡椒をかける。
では、この「フルーツトマトとイチゴのサラダ」に使う旬の食材について、
それぞれご紹介しておきましょう。
まずはフルーツトマトについて。
ちなみに一般的なトマトの旬は夏場と言われていますが、
それは路地物トマトの場合で、
フルーツトマト王国といわれる土佐の高知のフルーツトマトは、
大抵がハウス物ですから、
旬は冬場から春まで、せいぜいで5月末頃までですから、
今ごろからが旬の最後の時期といえるでしょう。
またトマトは、「トマトが赤くなれば医者が青くなる」と言われる通り、
大変栄養価の高い健康野菜です。
ビタミンA、B1、Cを豊富に含んでいるほか、
カリウムも多く、カルシウムや塩分の取り過ぎも防ぎ、
高血圧も予防してくれるのだそうです。
さらにトマトに含まれる最近話題のリコピンは抗酸化物質で、
人間の体に悪影響をもたらす活性酸素を退治する働きがあって、
ガン予防にも効果があると言われています。
その上近年は、トマトには肥満防止効果があるとも発表されていますから、
ダイエットにも効果があるようです。
次にイチゴについて。
イチゴがもっとも店頭を飾るのは12月後半から2月位にかけてですが、
本来路地物の旬は3月~4月くらいの春後半です。
早く食べたいという消費者の要望にこたえるため、
農家の方たちの努力によりハウス栽培の技術や品種改良がなされ、
どんどん早くなってきました。
今ではほとんどのイチゴが促成栽培されるようになっています。
とは言っても今でも4月頃が旬の露地物は安く、しかも甘さが強く、
おいしい物が多いといえます。
しかし、近年は気温が高いため痛みは速いですので、気をつけましょう。
そしてイチゴの栄養価ですが、まずはビタミンCが豊富です。
イチゴはまとめて食べることが多いため、
ビタミンCの摂取に適しているといえます。
これは風邪の予防や疲労の回復、肌荒れなどに効果があります。
また、イチゴの赤い色素成分であるアントシアニンは
ポリフェノールの一種で、眼精疲労回復や視力回復に有効とされるほか、
活性酸素を減らし、がん予防にも効果があるといわれています。
続いては、クレソンについて。
クレソンはヨーロッパが原産の水生植物で、
アブラナ科のオランダガラシです。
日本には明治時代に持ち込まれたとされていますが、
非常に繁殖力旺盛なので、現在では各地の河川敷や小川に群生しています。
切って販売されているものでも、
水に浸しておくと数日で茎の部分から根を伸ばし、
そのまま栽培することができます。
また、野生のクレソンは3~5月が最も色鮮やかで柔らかく、
初夏から夏になると茎も太くなり、硬くなってしまいます。
ですから、クレソンの旬は3月から5月にかけての春と言えます。
ただし、市場に出回っているのはほとんどが栽培物ですから、
年中安定して出荷されています。
そしてクレソンの特徴は、少し苦辛く独特の香りがあります。
「オランダ水がらし」とも呼ばれる通り、
すがすがしい風味と大根にも似た辛味を持っています。
よくステーキなどの脇に添えられていますが、
これはレフォール(西洋わさび)が添えられているのと同じで、
特有の風味と辛味が肉の脂っぽさを緩和してくれるからです。
また、クレソンの辛みは、
大根などにも含まれているシニグリンという成分によるもので、
利尿効果の他、食欲を増進させる効果もあります。
さらにクレソンには、抗菌効果や血液酸化防止の効果もあるそうです。
また、クレソンに含まれるβカロテンは、
抗発ガン作用や動脈硬化の予防で知られていますが、
その他にも体内でビタミンAに変換され、
髪の健康維持や、視力維持、粘膜や皮膚の健康維持、
そして、喉や肺など呼吸器系統を守る働きがあるといわれています。
さらにさらに、カリウムやカルシウムも豊富に含んでいます。
カリウムはナトリウム(塩分)を排泄する役割があり、
高血圧に効果があります。
また、長時間の運動による筋肉の痙攣などを防ぐ働きもあります。
また、カルシウムは骨を生成する上で欠かせない成分で、
骨を丈夫にし、健康を維持してくれます。
最後にモッツァレラチーズについて。
モッツァレラチーズは、低カロリーで、かつ栄養素が豊富です。
たんぱく質、カルシウム、脂質、ナトリウム、ビタミンB2、
さらにビタミンAや亜鉛など、多くの栄養素が含まれています。
チーズにはたんぱく質と一緒にアミノ酸も含まれているため
脂肪燃焼の効果があります。
さらに骨や歯、爪を作るうえで大切なカルシウムも豊富に含まれています。
また、モッツァレラチーズに含まれる糖質は、100gあたり4.2gです。
糖質の値は低く、たんぱく質は高いことから
「低糖質・高たんぱく」の食材と言えるでしょう。
このことからダイエット中の食事にも向いていると言えます。
使用食材が多く、長々と申し訳ございません。
つまり今回ご紹介する「フルーツトマトとイチゴのサラダ」は、
栄養価が大変豊富で、さらにダイエットにも効果があるといえるでしょう。
さて、早速レシピ通りにこのお料理を作ってみましたが、
モッツァレラチーズを少し多めにした方が、
より料理の素材同士の一体感が増すように、私は感じました。
トマト、イチゴ、クレソンの三者の風味を
モッツァレラが触媒のような役割をし、見事に融合させてくれます。
また、酒の肴としてよりおいしくいただきたいなら、
胡椒を多めに振りかけることがポイントになるでしょう。
・・・ということで、この料理のおいしさを、
さらに倍増させていただくには・・・
この時期旬の日本酒を合わせていただくこと!・・・ですよね!
今回は、「船中八策・零下生酒」(超辛口・純米生酒)
を用意させていただきました。
このお酒は、司牡丹の人気ナンバーワン商品「船中八策」の
夏期(4月中旬頃より出荷開始)限定の生酒バージョンです。
春先に搾ったばかりの「船中八策」の生酒を、
一切加熱処理をしないまま瓶詰めし、
マイナス5℃以下の零下にて瓶貯蔵したもの。
口中で軽快な旨みが心地良いほどなめらかに膨らみ、
後口は爽やかにスパッとキレる、
抜群のキレの良さを持つ超辛口の味わいは、夏場に最適です!
特に夏が旬の爽やかな料理、
キュウリやトマトなどの果菜類を使った料理や
酢の物などにバッチリでしょう。
では早速このお酒を、「フルーツトマトとイチゴのサラダ」と合わせて、
ペアリングにていただいてみましょう。
まずはサラダから、トマト、イチゴ、クレソン、モッツァレラの、
4種のそれぞれの具材を均等に口中に含めば、
フルーツトマトの独特の甘味・酸味・旨味に、
イチゴのまた違った甘味・酸味・旨味が加わり、味わいに複雑さが増し、
さらにクレソンの独特の香りとすがすがしい風味と辛味が加わり、
胡椒の風味と辛味と共に、
見事に酒の肴としての存在感をアピールしてくれ、
さらにさらにモッツァレラが触媒となって、
トマトとイチゴとクレソンの素材の個性を見事に引き立てながら、
やわらかく包み込むように融合させてくれます!
そこに、キーンと冷えた「船中八策・零下生酒」をキュッとやれば・・・
おおっ、これは旨いっ!!
このサラダの食材それぞれの様々な味わいの構成成分を、
損なうことなく、このお酒が下から支えるように押し上げ、
口中いっぱいに膨らませたかと思うと、後口は潔いほどサラリと切れ、
まるで清流のごとく、心地よく流れていくように消えていきます。
すると、またこの料理が食べたくなる。
食べるとまたこのお酒が飲みたくなる。
これは、交互にやると止まらなくなります!
まさに春から初夏への変わり目である今の季節に
ピッタリの心地よさが味わえる、ペアリングであるといえるでしょう。
春夏秋冬、山川海、四季折々のおいしい旬の食材に恵まれた日本。
それら旬の食材を、より一層おいしくしていただきましょう。
そしてそのために、日本酒を上手に活用しましょう。
そんな食生活こそが、あなたの人生を健康で楽しくし、
10倍豊かなものに変えてくれることでしょう。
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■ メルマガ「日本の旬を10倍楽しむ秘訣!」 司牡丹酒造(株)発行
■ 司牡丹の公式ホームページはこちら。
http://www.tsukasabotan.co.jp
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