皆さん、こんにちわ。
おいしいものが大好きな、土佐の高知の日本酒蔵元「司牡丹」の竹村です。
あなたは【おいしいものをさらにおいしくして食べたい!】
と思いませんか?
このメルマガは、日本の旬の本当においしいものをご紹介し、
さらに一層おいしくして楽しむ秘訣も併せて、
月1回程度のペースでお届けいたしております。
さて、10月も終盤となってやっと肌寒くなり、
おいしいもの満載の秋も深まってまいりました!
そこで今回は、この時季にしか口にすることができない、
土佐の高知独特の秋のタケノコ、
「四方竹(しほうちく)」をご紹介いたしましょう。
ちなみにこのメルマガで前回「四方竹」を取り上げたのは、
もう11年も前になりますので、
あらためまして詳しくご紹介させていただきます。
四方竹は、高知県南国市白木谷が発祥の地と言われている、
高知県ならではの珍しいタケノコ。
切り口が四角いため、この名があります。
シャキッとした心地良い歯ごたえとほのかな苦みが特徴で、
春のタケノコよりも小さくて細長く、
また味が染み込みやすいため、
地元では数少ない秋の山菜として、
古くから重宝されていたようです。
しかし、鮮度維持やゆで方などが難しく、
かつては地域外にはほとんど出回らない、
幻のタケノコだったのだそう。
そのままだと皮が固くて下ごしらえが大変で、
しかも生のままだと大変痛みやすく、
皮をはいだ途端に変色が始まるほどなのです。
そのため、遠方などに送ることは、
以前は不可能とされていたのです。
それが、ある農家が皮ごとゆでる方法を発見。
その後試行錯誤を繰り返し、
20年ほど前からそれぞれの農家が、
専用のステンレス製の釜でゆでているのだとか。
採れたてを即ゆで、ゆであがってから皮をむき、
美しい緑色をした四方竹を、
クール便にて全国へ出荷しているのです。
今や首都圏にも大量に出荷するまでに成長!
東京のデパートなどでは、出荷額の倍以上の売値がつき、
色合いや食感、味わいともに大変評価され、
高級食材としてその人気は定着しているのです!
尚、栄養価としては、食物繊維が大変豊富ですから、
整腸作用があります。
ついつい食べ過ぎてしまう食欲の秋には、まさにピッタリ!
さらにカリウムも多く含まれていますから、
高血圧予防にも役立ちます。
ゆでて皮をむいたものが届きますから、お料理も大変簡単。
「天ぷら」や「サラダ」、「炒めもの」や「煮物」などに重宝します。
また、鶏肉とは特に相性が良いようですから、
鶏肉と一緒に炒めたり煮込んだりしても、大変おいしいです。
そして今回は、「四方竹とカチリの炒め物」をご紹介いたしましょう。
ちなみにカチリというのは、
チリメンジャコの中くらいサイズの物をこう呼び、
通常の小さいチリメンジャコより、旨みが濃厚になります。
では早速、作ってみましょう!
まずはゆでた四方竹をスライスしておきます。
次に、熱したフライパンに油を加え、カチリを投入し、ザッと炒めます。
続いて四方竹を加え、混ぜながらさらに炒めます。
お次は日本酒を回し入れ、塩と胡椒で味付けします。
最後に少し醤油を加え、味を整えたら、もう完成です!
これは本当に簡単にできる料理ですが、
最大の旨さのポイントは、四方竹のシャキッとした食感ですので、
あまり火を入れ過ぎないように注意しましょう。
そして、この「四方竹とカチリの炒め物」のおいしさを、
さらに倍増させたいなら・・・日本酒を合わせていただくこと、ですよね!
今回は、「船中八策」の秋限定「ひやおろし」バージョン、
「船中八策・ひやおろし」(超辛口・純米原酒)を合わせていただきました。
まずは「四方竹とカチリの炒め物」を一口。
カチリの濃厚な魚まるごとの旨みに炒めた香ばしさが加わり、
塩胡椒や醤油の味わいなどがタップリと染み込んだ四方竹は、
シャキッとした歯ごたえとともに、
この時季ならではの抜群のおいしさ!
絶妙な塩分が、まさに酒のアテにピッタリな味わいで、
いきなり口が、日本酒を求めているのが分かるほど!
そこに「船中ひやおろし」を一口いただけば、
その幅のある低温熟成した旨みが口中いっぱいに膨らみ、
この炒め物のおいしさが見事に倍増します!
すると、またこの料理が食べたくなる!
食べると、またこの酒が飲みたくなる!
「四方竹」「船中」「四方竹」「船中」・・・
交互にやると、本当に止まらなくなる、至福のひとときです!
春夏秋冬、山川海、四季折々のおいしい旬の食材に恵まれた日本。
それら旬の食材を、より一層おいしくしていただきましょう。
そしてそのために、日本酒を上手に活用しましょう。
そんな食生活こそが、あなたの人生を健康で楽しくし、
10倍豊かなものに変えてくれることでしょう。
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