皆さん、こんにちわ。
おいしいものが大好きな、土佐の高知の日本酒蔵元「司牡丹」の竹村です。
あなたは【おいしいものをさらにおいしくして食べたい!】
と思いませんか?
このメルマガは、日本の旬の本当においしいものをご紹介し、
さらに一層おいしくして楽しむ秘訣も併せて、
月1回程度のペースでお届けいたしております。
さて、今年の土佐の高知の桜は、
久々の日本一早い3月15日の開花で、
さらに19日には満開となり、統計を取り始めた1953年以降、
全国で最も早い満開日という記録をつくったほど!
そのため、もはや散りはじめ、葉桜になっているところもあるようです。
桜の名所として有名な我が佐川町は、高知市よりやや遅いため、
満開を少し越えたあたりですので、
まだ見頃であるといえるでしょうか。
さて、そんな時期においしい旬を迎える、ちょっと意外な絶品食材を、
今回はご紹介いたしましょう。
その食材とは・・・猪肉です!
猪肉といえば、一番おいしい旬の時期は、
当然秋から冬にかけてと思われるかもしれませんが、
実際はイエスでもありノーでもあるというのが答えでしょう。
まず猪は、秋冬には越冬にむけて秋の木の実をふんだんに食べ、
体重を増やし、脂も乗ってきます。
しかし、繁殖期に向けて徐々に体臭も強くなるため、
臭みも出てきます。(処理のまずさからくる臭みとは別)
そして、一般に脂が乗っているのは冬の初めまでで、年を越すと痩せてきます。
その後、春になると筍や新芽など、秋とは違った食べ物を食べ、
再び脂が乗ってきますが秋ほどではありません。
しかし、これがあっさりしていて食べやすいと、
春から初夏にかけての猪肉を好む人も増えているのです。
この時期のものがあまり評価されなかったのは、
狩猟期が終わり合法的な狩猟ができなかったため、
食べたことのある人が少なかったことも要因でしょう。
年中駆除という近年になって、状況が変わってきたと言えます。
結論的には、牡丹鍋などで食べる場合は脂の乗った秋の猪が適し、
ローストなどで食べる場合はあっさりした春の猪が適すと言えるでしょう。
栄養価としては、牛肉や豚肉に比べカロリーは低く、
脂肪の質も良く、良質なタンパク質が豊富です。
さらに牛肉や豚肉より鉄分も豊富で、
貧血や冷え症の予防・改善に効果があります。
そして、血液をサラサラにして若さを保つ
多価不飽和脂肪酸(ドコサヘキサエン酸、イコサペンタエン酸)
を牛肉の2倍以上含んでいます。
中性脂肪や悪玉コレステロールを増やし
動脈硬化や肥満などにつながる飽和脂肪酸は、
牛肉の半分以下しか含んでいません。
その上、新陳代謝を促進するビタミンB1やB2も豊富に含まれているため、
疲労回復にも役立ちます。
また、血圧を下げる働きのあるペプチドや、
動脈硬化・糖尿病を予防するカルノシンも含まれています。
つまり猪肉は、「低カロリー・高タンパクで栄養満点」
の食材であると言えるでしょう。
さて、そんな猪肉を、今回はローストにしていただいてみました。
それは、まさに驚きのおいしさといえるものでした。
まず赤身がジューシーで噛みごたえがありながらも、適度にやわらかく、
脂身もしつこさがなく、トロけるような旨味があります。
全体にあっさりしていて食べやすいため、いくらでも食べられそうです。
これは確かに、おいしいです!
春の猪、恐るべし!・・・という感じでしょうか。
そして、そんな春の猪肉のローストのおいしさを、
さらに倍増させていただくには・・・
この時期旬の日本酒を合わせいただくことです!
しかし今回は、あっさりしているとはいえ猪肉ですので、
通常の春の旬の日本酒では、力負けしてしまいます。
ここはやはり、最もトラディショナルな日本酒、
きもと仕込みの純米酒あたりを合わせたいところ。
高知県唯一の「きもと仕込み」である
「かまわぬ」(永田農法・きもと仕込み純米酒)を合わせてみました。
またこの時期は、昼間は暑くても、まだまだ夜は冷え込むことからも、
湯煎のぬる燗(40℃程度)にて合わせさせていただきました。
猪肉のローストをいたたいた後、「かまわぬ」のぬる燗をキュッとやれば、
一瞬猪肉の旨味がさらに旨味を増したかのように、
口中いっぱいにあふれるように膨らみ、
後口は、潔いほど心地よく、流れるようにキレていきます。
すると、また猪肉が食べたくなる。
食べるとまた、「かまわぬ」が飲みたくなる。
「猪肉」「かまわぬ」「猪肉」「かまわぬ」「猪肉」「かまわぬ」・・・
ヤバイ!これは、交互にやると、箸も杯も止まらなくなります!
春夏秋冬、山川海、四季折々のおいしい旬の食材に恵まれた日本。
それら旬の食材を、より一層おいしくしていただきましょう。
そしてそのために、日本酒を上手に活用しましょう。
そんな食生活こそが、あなたの人生を健康で楽しくし、
10倍豊かなものに変えてくれることでしょう。
■ 「かまわぬ」(きもと仕込純米酒)は、コチラをクリック!
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