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「日本の旬を10倍楽しむ秘訣!」
2017年2月 : 第124回目
皆さん、こんにちわ。
おいしいものが大好きな、土佐の高知の日本酒蔵元「司牡丹」の竹村です。
あなたは【おいしいものをさらにおいしくして食べたい!】
と思いませんか?
このメルマガは、日本の旬の本当においしいものをご紹介し、
さらに一層おいしくして楽しむ秘訣も併せて、
月1回程度のペースでお届けいたしております。
さて現在、佐川町上町の司牡丹本社周辺では、
「第9回さかわ・酒蔵の道ひなまつり」
〈2月25日(土)~3月6日(月)10:00~16:00〉が開催されており、
町内がいつもより華やかで、ひなまつり気分が満開になっています。
そんな早春の時期に、今回取り上げる土佐の高知の旬の食材は、
土佐の高知でも知る人ぞ知る期間限定の希少な珍味、ヤケドの干物です!
ひなまつり気分には、ちょっと似つかわしくない変なネーミングですが、
高知県ではヤケドと呼びますが、
三重県あたりでは、ストリップと呼ぶそうです。
正式には、ハダカイワシという魚で、もともとウロコが取れ易く、
底引き網で水揚げされる際にほとんどのウロコが取れてしまうため、
三重県ではストリップと呼ばれたり、
高知県では、まるで火傷したみたいに見えるため、
ヤケドと呼ばれているようです。
名前は変ですし、見た目も少しグロテスクですが、
その味わいは、一度食べたらヤミツキになってしまうほど絶品なのです!
では、ヤケド、ハダカイワシについて、もう少し詳しく・・・。
まず分類は、ハダカイワシ上目ハダカイワシ目
ハダカイワシ科ハタハタ属だそうで、
何とあの秋田県の名物ハタハタの仲間なんですね。
水深100mから2000mくらいの深海に住み、
昼間は深い天敵の少ない場所にいて、
夜はプランクトンなどを求めて浅い場所に浮上するのだそうです。
また、身体の腹側には頭から尾っぽにかけて発光器が並んでいるのだそう。
また、この魚の筋肉や内臓には、
人間には消化できないワックスエステル(いわゆる蝋)が含まれているので、
食べ過ぎには注意が必要なのだとか。
ヤケドしたみたいな見た目で、深海魚で、発光器がついていて、
人間に消化できない成分が含まれているって・・・
ちょっと食べる気が失せてしまいそうですが、
これが一度食べてみると、
ハマってしまう人も少なくないほど絶品なのです!
ちなみにワックスエステルは、
深海魚には結構な割合で少しは含まれているらしいのですが、
だからこそ、他にない独特のおいしさで、
ヤミツキになるのかもしれませんね。
また、旬は2月から3月頃の春の寒い時期だそうですから、
まさに今頃が旬の魚だといえます。
そこで早速、高知市の街路市である「日曜市」の
「中田遊亀商店」さんの出店(出店番号172)で買ってきました。
創業八十余年、釜揚ちりめん製造直売・塩干物専門店の
「中田遊亀商店」(http://www.ojyako.com/)さんに、
あらかじめ連絡したところ、ヤケドの干物は大人気で、
「日曜市」では午前中には完売するとのことでしたので、
5匹ほど予約させていただき、購入させていただきました。
しかし、これで干物なのと思うくらい、水分というか脂分が多く、
見た目も生っぽいし、ズシッと重みもあって、
干物独特の軽さがまったくありませんね。
では、早速焼いてみましょう。
・・・お!物凄い量の脂が表面から沁み出してきています!
はい。完成しました。
魚の脂が絶妙に焼けた、とっても芳ばしい香りがしてタマりません!
そして、この旬のヤケドの干物のおいしさを、
さらに倍増させていただくには・・・
この時期旬の日本酒を合わせていただくこと・・・ですよね!
今回は、「船中八策・薄にごり生酒」(超辛口・薄にごり純米生酒)
を用意させていただきました。
毎回大人気で、発売と共に即完売している「船中八策」の季節商品ですが、
その中でも最も発売本数が少なく最も希少で、
かつ最も販売期間が短いのが、
この「船中八策・薄にごり生酒」(超辛口・薄にごり純米生酒)です。
今年は2月22日より出荷開始で、
昨年より若干多い2000本(720mlのみ)限定となっています。
ちなみに春は、「春霞」といわれ、
霞がかかったように遠くの景色が見えにくい気象が現れます。
この状態と桜の花のピンク色が重なると、
大変美しく幻想的な春らしい風景を現出させるのです。
そんな「春霞」を想わせる「薄にごり酒」は別名「霞酒」とも呼ばれ、
ピチピチした生命力にあふれる美味しさで、
山菜類や稚魚類や貝類などの生命力あふれる
ほのかな苦みを持つ春が旬の食材を使った料理などに、
最高の相性を示すのです!
では、いよいよ・・・いただきま~す!
パクッ・・・ムシャムシャ・・・
おおっ!久々にいただきましたが、
干物とは思えないくらい物凄い脂が乗っていて、
身はホクホクのツヤッツヤで、
内臓には独特のほのかな苦みがあって・・・これはやはり絶品です!
そのタップリの脂は、まるでオイルサーディン!
しかし、その脂にしつこさはなく、上品な味わいです。
このツヤッツヤの上品な脂と内臓のほのかな独特の苦みが合わさって、
ヤケド特有のヤミツキになるおいしさが生まれるのでしょう。
さらにそこに、涼冷え(15℃程度)に冷やした
「船中・薄にごり」をキュッと・・・。
この酒の薄にごりの霞成分が、
ヤケドの脂と内臓の苦みを柔らかく包み込んで、
見事に一体感が増し、おいしさが倍増します!
しかも、この酒の超辛口のキレが、口中に残る脂分と内臓の風味を、
心地よいほど爽やかに、サラリと流してくれますから、
また一口、ヤケドが食べたくなるのです。
で、ヤケドを食べたら、またこの酒が飲みたくなる。
飲んだらまた食べたくなる。食べたらまた飲みたくなる。
ヤケド、薄にごり、ヤケド、薄にごり・・・
これは、交互にやると止まらなくなるおいしさだと言えるでしょう!
ちなみに私は、結局この後4匹を次々と平らげましたが、
さすがにかなりお腹が一杯になり、
その晩の夕食時間になってもあまりお腹が減りませんでした。
お腹をこわしたりはしませんでしたが、
やはりヤケドを初めて食べられる方は、
最初は我慢して2匹くらいで止めておいた方がいいのかもしれません。
ヤミツキになるような独特のおいしさがあるものは、
最初は少し物足りないくらいの量が調度いいのではないでしょうか?
春夏秋冬、山川海、四季折々のおいしい旬の食材に恵まれた日本。
それら旬の食材を、より一層おいしくしていただきましょう。
そしてそのために、日本酒を上手に活用しましょう。
そんな食生活こそが、あなたの人生を健康で楽しくし、
10倍豊かなものに変えてくれることでしょう。
■ 「船中八策・薄にごり生酒」(超辛口・薄にごり純米生酒)は、コチラをクリック!
http://www.meimonshu.jp/modules/xfsection/article.php?articleid=2152#tsukasabtn
■ メルマガ「日本の旬を10倍楽しむ秘訣!」 司牡丹酒造(株)発行
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