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メルマガ
「日本の旬を10倍楽しむ秘訣!」
2015年12月 : 第110回目




皆さん、こんにちわ。
おいしいものが大好きな、土佐の高知の日本酒蔵元「司牡丹」の竹村です。
あなたは【おいしいものをさらにおいしくして食べたい!】
と思いませんか?
このメルマガは、日本の旬の本当においしいものをご紹介し、
さらに一層おいしくして楽しむ秘訣も併せて、
月1回程度のペースでお届けいたしております。


さて、坂本龍馬さん生誕180年の平成27年も、
いよいよ年末が押し迫ってまいりました。
平成27年のラストを締め括るメルマガは、
皆さんの平成28年の1年間が、輝かしいものになりますよう、
年末にふさわしく、縁起もよく、栄養価も高く、
そして何よりおいしいお料理を、ご紹介させていただきたいと思います。
そのお料理とは・・・キジ鍋です!


キジ(雉)は、日本の国鳥であり、
実は平安時代から宮中料理の最高峰に位置づけられており、
宮中の元日の儀式にも必ず添えられてきた、日本古来の伝統食材なのです。
そして、その群を抜く栄養価の高さとヘルシーさは、
他のすべての肉類を圧倒するほど。
高タンパクで、脂肪が少なく低カロリー。
鶏肉の半分のカロリーしかないというのですから、驚きです。
しかも、リン、カリウムなどのミネラルを大変多く含み、
ビタミンB6やナイアシンなども豊富。
さらに特筆すべきは、人間が体内で作ることのできない
必須アミノ酸8種類(バリン・ロイシン・イソロイシン・スレオニン
・メチオニン・フェニルアラニン・トリプトファン・リジン)
をすべて含むというのですから、驚きを飛び越えてもはや驚愕のレベル!


そして何よりそのおいしさは、しっかりとした歯ごたえがあり、
大変豊かな滋味を持ちながら、後口はサッパリとして爽やかで、
全体に上品な高貴さすら漂うと言われているのです。
その上、今回ご紹介させていただくキジ肉は、
四万十川源流の高知県檮原町の、
標高700メートルの山あいで元気に育てられた自然育ち。
詳しくは、以下の「檮原町きじ生産組合」のホームページをご参照ください。

http://www.kiji-kumiai.com/

さて、では早速、キジ鍋を作って、いただいてみましょう!
レシピとしては簡単で、まずダシ汁は入れても入れなくても大丈夫。
キジ肉と野菜からのダシだけでも、充分おいしくいただけます。
味付けは、お酒、砂糖、醤油をお好みで。
具材もお好みですが、白菜、大根、人参、牛蒡、豆腐、コンニャク・・・
といったところでしょうか。


では、まずはキジ鍋を一口・・・。
ハフ、ハフ・・・
うん!おいしい!
ダシはキジと野菜だけなので、
1口目はかなりアッサリ薄めに感じ、
少し物足りないと思うかもしれませんが、
ここであわてて、味付けを濃くしてはいけません!
おそらく2口目か3口目あたりで、
これはただの「アッサリ」ではないと気づくはずです。
「アッサリ」の中に、様々な「味わい」の構成成分の全てが、
緻密に凝縮されて存在しているかのように、
味わえば味わうほど、次第に深みを増していくのです。
野菜類のナチュラルな旨みと、
キジ肉の高貴な脂と滋味あふれる旨みとの相性もバッチリで、
いただけばいただくほど、体内にパワーを充電しているかのように、
栄養価が流れ込んでくるというようなイメージでしょうか。


そして、そんな旬のキジ鍋のおいしさを、
さらに倍増させていただくには・・・
そうです!この時期旬の日本酒を合わせていただくこと、ですよね!
今回は、10月24日(土)の日本経済新聞「NIKKEIプラス1」
「何でもランキング・お燗でさえる味 秋の夜長を日本酒と」という、
お燗酒のランキングにおいて、きもと、山廃、熟成純米酒などの、
お燗酒に最適として名をはせる強豪銘柄がひしめく中で、
本来はお燗には不利とされる超辛口タイプでありながら、
堂々の第2位に輝いた「船中八策」(超辛口・純米酒)を、
ぬる燗(40℃程度)にて合わせてみました。


キジ鍋をいただいた後、「船中」のぬる燗をキュッと・・・。
キジ肉の高貴な脂と滋味あふれる旨みを、
このお酒が下から支え、そのおいしさを押し上げてくれるかのように、
膨らみを倍増させてくれます。
実は、このお酒とこのお料理は、似ているのです。
キジ鍋の「アッサリ」が、ただの「アッサリ」ではないのと同様、
「船中」「淡麗超辛口」の味わいも、
ただの「淡麗」でも、ただの「超辛口」でもなく、
「淡麗超辛口」の中に、様々な「味わい」の構成成分の全てが、
緻密に凝縮されて存在しているかのように、
味わえば味わうほど、次第に深みを増していくのです。
この似た者同士のお酒とお料理が、お互いのおいしさを引き立て合い、
膨らみを倍増させてくれるという訳です。
さらに、お料理の旨みや脂の余韻を、
このお酒が潔いほど爽やかにスパッと切ってくれるため、
後口のキレは抜群。
「鍋」「船中」「鍋」「船中」「鍋」「船中」・・・と、交互にやれば、
箸も杯も止まらなくなること請け合いです。
そして、日経新聞のお燗酒ランキングに掲載されていた
「船中八策」のお燗酒に対する審査員の方々のコメントを、
あらためて実感するのです。

「気付くとずっと飲んでいそうなお酒」(「料理通信」編集部・林律子さん)

「仕事の後に優しく抱きしめられているようなタイプ」(酒ジャーナリスト・山同敦子さん)



春夏秋冬、山川海、四季折々のおいしい旬の食材に恵まれた日本。
それら旬の食材を、より一層おいしくしていただきましょう。
そしてそのために、日本酒を上手に活用しましょう。
そんな食生活こそが、あなたの人生を健康で楽しくし、
10倍豊かなものに変えてくれることでしょう。


■ メルマガ「日本の旬を10倍楽しむ秘訣!」  司牡丹酒造(株)発行

■ 司牡丹の公式ホームページはこちら。
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