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「日本の旬を10倍楽しむ秘訣!」
2015年2月 : 第100回目
皆さん、こんにちわ。
おいしいものが大好きな、土佐の高知の日本酒蔵元「司牡丹」の竹村です。
あなたは【おいしいものをさらにおいしくして食べたい!】
と思いませんか?
このメルマガは、日本の旬の本当においしいものをご紹介し、
さらに一層おいしくして楽しむ秘訣も併せて、
月1回程度のペースでお届けいたしております。
さて、我が町佐川町では「佐川酒蔵ロードひなまつり」が開催されており、
いつもより町内が華やかで、ひなまつり気分が満開ですが、
まだまだ朝夕は寒い日が続いています。
そしてそんな冬から春への季節の変わり目は、
風邪をひいたり、体調をくずしたりしやすいもの。
そこで今回は、栄養豊富で滋養強壮に効果があり 、
かつ春らしさも感じさせてくれ、さらに簡単でおいしく作れる、
そんな旬の食材とお料理をご紹介させていただきましょう。
まず食材ですが、高知県が日本一の生産量を誇る、ニラです。
ニラというと、1年中いつでも出回っていて、
旬などないような気がするかもしれませんが、
実は特に美味しい時期は、2月下旬から4月頃にかけての春なのです。
この時期は、収穫量も最も多い時期で、
かつニラの葉肉も厚くて柔らかい時期ですから、
この頃が一番おいしい旬の時期といえるのです。
そしてニラは、ユリ科ネギ属の多年草で、
日本では「古事記」や「万葉集」にも出てくるほど
古くから存在している野菜なのだそう。
ちなみに東アジアでは古代から栽培されているようですが、
ヨーロッパなどでは現在もほぼ栽培されていないのだそうです。
また、丈夫で作りやすく、さらに刈り取った後の株から再び新葉が伸びて、
1年の間に数回の収穫が可能なのだそうで、
古くから重宝がられていたのだとか。
そしてニラといえば何といっても、においの強烈なスタミナ野菜の代表!
このにおいのもとは硫化アリルの一種アリシンという物質で、
これはビタミンB1の吸収を助け、
疲労回復や滋養強壮に効果があるのだそう。
またアリシンは、免疫力を高め、
ガンの予防にも効果があると言われており、
さらに血行促進により、
冷え性や動脈硬化の予防にも効果があるとされているのだとか。
さらにニラには、たくさんのβカロテンが含まれていますが、
これにも抗発ガン作用などがあり、
他にも体内でビタミンAに変換されて、髪の健康維持や視力維持、
粘膜や皮膚の健康維持などにも役立っているのだそうです。
その上、ビタミンCも豊富ですから、
βカロテンと共に活性酸素を減らし老化防止にもつながるのだとか。
さらにさらに、ビタミンEも豊富で、これには強い抗酸化作用があり、
活性酸素を抑え、体内の不飽和脂肪酸の酸化を防ぐ働きがあるので、
動脈硬化や心筋梗塞などの生活習慣病の予防にも役立つのだそう。
この他にもまだまだ、食物繊維も豊富、
ミネラルやカリウム、カルシウムまで豊富だというのですから、
ニラは、とにかく一般的に知られているよりはるかに
栄養豊富なスタミナ野菜だといえるのではないでしょうか。
そして今回、そんなニラを使って作る、超簡単でおいしいお料理とは、
「ニラの月見お浸し」です。
材料は、ニラと卵と、ゴマ油と三倍濃縮の麺つゆ、
それと炒りゴマと塩をご用意ください。
まずは鍋に水を入れて沸騰させ、塩をひとつまみ入れます。
お次は、ニラ1把を茎の方から先に鍋に入れて、
1分弱くらいでサッと茹で、すぐにザルに取って軽く流水で洗い、
茎の方を揃えて束ね、ギュッと絞って水分を取ります。
ニラの硫化アリルの成分は、揮発性と水溶性があるらしいので、
茹でたり洗ったりする時には手早くサッとがコツなのだそうです。
続いては、束ねたニラを4センチくらいの長さに切って、
その全てを束ねるようにしてお皿に縦にして置きます。
そして、そのニラの中心部を少し凹ませ、卵黄を乗せやすくします。
お次は、三倍濃縮の麺つゆとゴマ油を2対1くらいの割合で混ぜ合わせ、
ニラの上からかけ回します。
さらに炒りゴマを振りかけ、
最後に卵の卵黄だけを取って、
ニラのくぼみの部分に上手に乗せて・・・完成!
これはホントに簡単!「ニラの月見お浸し」の完成です!
見た目も確かに月見っぽくて、美しいです。
春の朧月夜のイメージという感じでしょうか。
ところで今回の卵黄ですが、
四万十町窪川の株式会社ぶらうん(http://coccorando.com/)
さんの「コロンブスの茶卵(ちゃまご)」を使わせていただきました。
ここで、この卵について少し解説しておきましょう。
窪川の「ぶらうん」代表の佐々木さんは、かれこれ20年ほど前から、
山田錦などの酒米を永田農法で栽培していただいている、
農家であり養鶏家です。
近年、卵を食べられないアレルギーの人が増えているようですが、
これは鶏のエサに原因があると言われています。
そして、佐々木さんが永田農法の永田先生と共に
良質で安全性の高い飼料の開発を進める中で見いだしたのが、
全て植物性の原料を使うことや、
緑茶を混ぜることによるカテキンの効果だったのです。
これにより、生臭さがなく、生命力にあふれ、
かつ誰でも安心して食べられる絶品の卵が完成したという訳です。
新大陸を発見したコロンブスは、立たない卵を立たせて見せましたが、
「卵を食べられない子供たちにも、おいしい卵を届けたい。
いつも食卓が笑顔でありますように。」・・・そんな思いを込めて、
「コロンブスの茶卵(ちゃまご)」と名づけられたのです。
ですから、濃い黄身の色と艶の良さと
プリップリの生命力にあふれています。
生卵によくある生臭さがなく、黄身の旨みも濃く、
生で使うには最高の卵だといえるでしょう。
さて、そんな「コロンブスの茶卵」の黄身を丸ごと乗せた、
「ニラの月見お浸し」のおいしさをさらに倍増させるには・・・
この時期旬の日本酒を合わせて楽しむこと・・・です!
今回は、毎年11月下旬頃から3月末頃までの造りの期間限定の、
「司牡丹・しぼりたて・本醸造原酒」を選ばせていただきました。
ニラ独特の強烈な風味にも負けない
ガツンと来るリッチな旨みとアルコール度の高さ(19度以上20度未満)と、
フレッシュぴちぴちの鮮度感が、この料理にはバッチリ合うはずです。
では早速、まずはお料理から、いただきます!
お箸で黄身をくずして・・・おお!トロットロ!
ホントに黄身の色ツヤが濃くて、粘度も高そうな卵です。
では一口・・・パクッ。
・・・うん、確かにこれは旨いです!
茶卵の味わいの濃厚さとまろやかさが、
ニラの独特の風味をうまくマスキングしてくれているというか、
優しく包み込んでくれているような感じでしょうか。
また、ゴマとゴマ油の香ばしさが、
ニラの風味と、とても相性が良く、
味わいに最高のアクセントを与えてくれています。
ちなみにニラは大変油と相性の良い野菜で、
しかも油と一緒に食べることでビタミンAの吸収率も良くなりますから、
いいことずくめなのです。
ホント、これは予想以上においしくて、いくらでも食べれます!
ニラをタップリ食べたい時には、この料理にかぎるでしょう!
では続いて、涼冷え(15℃程度)に冷やした
「司牡丹・しぼりたて・本醸造原酒」と合わせてみましょう。
・・・うん。やはり予想どおりの相性の良さです。
まず何といっても、このお酒のリッチな旨みと
高いアルコール度から来るインパクトが、
ニラの独特の風味とバッチリです。
さらに、このお酒の豊かなコクと
「コロンブスの茶卵」の卵黄の濃厚かつまろやかなコクが
見事に溶け合って、おいしさが倍増します。
しかも、このお酒のフレッシュぴちぴちの、
しぼりたて生酒ならでは香りが、
ゴマとゴマ油の香ばしさに、
爽やかな心地良さを付加してくれます。
さらに、このお酒の味わいの中に潜んでいるほのかな酸味が、
麺つゆの塩分と甘みに豊かな幅を加え、
味わいに膨らみや奥行きを与えてくれています。
これは見事な相性の良さといえ、
交互にやると箸も杯も止まらなくなること請け合い!
このお料理、そのままでもおいしいですが、
お酒と合わせるとおいしさに拍車がかかるという感じでしょうか。
簡単に作れて、おいしくて、健康にも良く、
さらに日本酒との相性もバッチリなんて、
これはもう最高の晩酌の肴といえるでしょう!
春夏秋冬、山川海、四季折々のおいしい旬の食材に恵まれた日本。
それら旬の食材を、より一層おいしくしていただきましょう。
そしてそのために、日本酒を上手に活用しましょう。
そんな食生活こそが、あなたの人生を健康で楽しくし、
10倍豊かなものに変えてくれることでしょう。
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