・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
メルマガ
「日本の旬を10倍楽しむ秘訣!」
2011年10月 : 第60回目




皆さん、こんにちは。
おいしいものが大好きな、土佐の高知の日本酒蔵元「司牡丹」の竹村です。
あなたは【おいしいものをさらにおいしくして食べたい!】
と思いませんか?
このメルマガは、日本の旬の本当においしいものをご紹介し、
さらに一層おいしくして楽しむ秘訣も併せて、
月1回程度のペースでお届けいたしております。


霜が降りるという意味の二十四節気の「霜降(そうこう)」を過ぎても、
今年は暑い日が続いてなかなか寒くなりませんでしたが、
ここ数日、やっと少し秋らしくなってきました。
やっぱり日本は、秋は秋らしく、四季がハッキリしてないと、
日本らしくないですね。


さて今回は、土佐の高知ではとても一般的ですが、
高知県外の方にとっては滅多に口にすることのない、
秋風が吹く頃からが旬の小さな魚をご紹介しましょう。
これがまた、酒の肴に抜群なのです!
それは・・・ニロギという魚です。


実はニロギというのは、高知県だけの独特の呼び名で、
本名はヒイラギというのだそうです。
スズキ目スズキ亜目ヒイラギ科ヒイラギ属。
柊(ヒイラギ)の葉に似ているのでこの名があるようで、
成魚でも10cmくらいの小魚で、
体の表面は粘液でヌルヌルしています。
また、釣られたニロギは前上顎骨と額骨を擦り合わせて、
ギィギィと鳴くような音を出します。


そしてニロギには種類があり、
浦戸湾や仁淀川などの河口や汽水域にすむ「内ニロギ」(ヒイラギ)と、
外海にすむ「沖ニロギ」(沖ヒイラギ)の2種類があります。
内ニロギの方が少し大きく骨がかたいため、
ニロギ汁などにしていたただきます。
対して沖ニロギは小ぶりで骨がやわらかいため、
一日干しなどにして焼いてそのままいただくのです。


今回は、「沖ニロギの一日干し」をご紹介いたしましょう。
ちなみに「一日干し」は、土佐では「ひいといぼし」と読みます。
「一日」のことを「ひいとい」と読むのです。
是非覚えておいてください。
いずれにしても県外ではほとんどニロギを食べないため、
沿岸部などで簡単に釣れる雑魚としてしか知られていないようです。
静岡などではネコマタギとも呼ばれるようで、
ネコも食べないという意味でしょうか?
しかしニロギは、あの壇一雄さんの
「美味放浪記」でも紹介されているほどで、
実は「ネコマタギ」どころか絶品の珍味なのです。


では早速、「沖ニロギの一日干し」を焼いてみましょう!
本来は炭火で焼くのがお薦めでしょうが、今回は手軽に家庭のガスコンロで。
ニロギは小さくて薄いので、焦がさないように注意してください。
・・・はい、アッという間に焼き上がりです。
おいしそうな干物が焼けた独特の香りが、食欲をソソリます!


さて、このニロギの一日干しの美味しさをさらに倍増させる方法は、
旬の日本酒を合わせていただくこと。
今回は、「船中八策ひやおろし」(超辛口・純米生詰原酒)
を合わせてみましょう。
いまや司牡丹の人気ナンバーワン商品となった「船中八策」の、
秋限定の「ひやおろし」バージョンは、旨みタップリに熟成し、
まさに旨みの多い秋の味覚に最適です!


では早速、「ニロギの一日干し」に
「船中八策ひやおろし」を合わせていただきましょう。
三杯酢やポン酢につけても美味しいですが、
今回はそのまま「ニロギの一日干し」を丸ごと一匹、パクリ・・・。
頭から骨まで全ていただけますから、
カルシウムの摂取にも役立ちます。
・・・うん、ウマイ!
ニロギの干物の焼けた芳ばしい風味と、
アッサリした中に凝縮されたような旨みが広がり、
適度な塩分がまさに日本酒を待ちかねているかのよう!


続いて「船中ひやおろし」をクイッ。
・・・口中に残るニロギの芳ばしさ、
アッサリかつ凝縮された旨みが、
この酒の影響で、一瞬旨みを倍増させたかと思うと、
まるで旨みの大河となって膨らみを増し、心地よく流れていき、
最後はゆっくりと塩分を洗い流してくれ、
別れを惜しむかのように次第に遠ざかってゆく・・・。
すると、またニロギが食べたくなる。
ニロギを食べたら、またこの酒が欲しくなる・・・。
これは危険です!
交互にやると、止まらなくなります!


ちなみにこの「ニロギの一日干し」、
最近では真空パックされた物などが通信販売もされていますので、
高知県外の皆さんにも、
お手軽に味わっていただくことができるようになりました。
是非、「ニロギ 一日干し」などで検索してみてください。


春夏秋冬、山川海、四季折々のおいしい旬の食材に恵まれた日本。
それら旬の食材を、より一層おいしくしていただきましょう。
そしてそのために、日本酒を上手に活用しましょう。
そんな食生活こそが、あなたの人生を健康で楽しくし、
10倍豊かなものに変えてくれることでしょう。


■「船中八策ひやおろし」(超辛口・純米生詰原酒)は、こちらをクリック!
  http://www.meimonshu.jp/modules/xfsection/article.php?articleid=661

■ メルマガ「日本の旬を10倍楽しむ秘訣!」  司牡丹酒造(株)発行 

■ 司牡丹の公式ホームページはこちら。
  http://www.tsukasabotan.co.jp

■ 「司牡丹」社員がコッソリ教える、土佐の旬のうまいもの情報のブログはこちら。
  http://tosa-no-umaimono.cocolog-nifty.com/blog/

■ 老舗日本酒蔵元「司牡丹」社長が語る裏バナシblog「口は幸せのもと!」はこちら。
  http://blog.livedoor.jp/tsukasabotan

▼メールアドレス変更、配信停止は下記からお願いいたします。
  メールマガジンのアドレス変更・配信停止はこちら。
  akihiko@tsukasabotan.co.jp