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メルマガ
「日本の旬を10倍楽しむ秘訣!」
2014年11月 : 第97回目




皆さん、こんにちは。
おいしいものが大好きな、土佐の高知の日本酒蔵元「司牡丹」の竹村です。
あなたは【おいしいものをさらにおいしくして食べたい!】
と思いませんか?
このメルマガは、日本の旬の本当においしいものをご紹介し、
さらに一層おいしくして楽しむ秘訣も併せて、
月1回程度のペースでお届けいたしております。


さて、今年の11月は、寒い日が続いたかと思えば、
二十四節気で「わずかながら雪が降りはじめる頃」という意味の

「小雪(しょうせつ)」になった途端に暖かくなったり、
また急に寒くなったりと、
土佐の高知は例年より温度変化が激しかったようです。
とはいえ、季節は明らかに晩秋から初冬に向かい、
これから確実に寒い冬に向かっていくわけです。
そんな時期の旬の食材の中から、
今回はかなり珍しい食材を取り上げさせていただきましょう。


それは、高知県大豊町にしかない幻の不老長寿の豆
銀不老(ぎんぶろう)」です。
高知県人の方なら、あの老舗旅館「城西館」さんのパティシエが作った
銀不老ロールケーキ」が、最近人気になっていますので、
ご存じの方も多いのではないでしょうか。


銀不老は、昔から高知県長岡郡大豊町だけで、
自家用に栽培されてきたインゲン豆の一種です。
ちなみに野菜の鞘インゲンではなく、豆類のインゲン豆の方です。
この変わったネーミングですが、
黒光りするような艶のある黒色をしていることから「銀」と付けられ、
多くの機能性成分が含まれており、
体に活力を与えて若さを保つ効果があることから
不老」と付けられたと考えられているようです。
また、1750年頃に上桃原集落のお銀という人が、
旅人から「
フロウ」と呼ばれる豆の種を
譲り受けて栽培したことが始まりで、
そこから
銀不老と呼ばれるようになったという伝承もあるようです。


大豊町では、昔からハレの日には
銀不老入りの五目寿司が作られてきたというほど一般的だったそうですが、
大半が自家用で、他地域に出荷されることはほとんどなかったようです。
それが最近になって、食材としての良さが認められ、
一般にも流通するようになったのだそう。
しかし、全生産量で1トンもない程度らしく、
いまだに幻の豆とも言われているようです。


収穫時期は、9月中旬くらいから11月下旬頃までで、
小豆と黒豆の中間くらいの大きさで、
ホクホクした食感とほんのり甘みがあり、
豆の皮がやわらかいため煮付けると味がよく染み込むのが特徴なのだとか。
また、「はなまるマーケット」の「おめざコーナー」で、
女優の高島礼子さんが、「ご飯と一緒に炊いて食べている」
と紹介されたこともあるそうです。
さらに、大豊町は美空ひばりさんが子供の頃に
日本一の歌手になることを誓ったと言われる
日本一の大杉がある町としても有名。
そして、この日本一の大杉八坂神社境内にて、
銀不老を食されるお客様の健康と不老長寿の祈願を、
毎年収穫時期に行っているのだそうです。
日本一の大杉は、推定樹齢3000年!!だそうですから、
これは確かに不老長寿に絶大な効果がありそうです!


もちろん科学的に見ても栄養価は大変高いようです。
カリウム、カルシウム、マグネシウム、リン、鉄分、亜鉛、
ビタミンB1、ビタミンB2、食物繊維などが多く含まれています。
カルシウムは骨を丈夫にしてくれますし、
さらに精神を安定させる効果もあるのだそう。
また食物繊維は、コレステロールの排出や便秘解消、
整腸作用、ガン予防にも効果があるようです。


さらに、
銀不老の皮にはアントシアニンが含まれているそうですが、
これはブルーベリーなどと同じく、視力改善効果が期待できるのだそう。
アントシアニンは、その他に、毛細血管の保護強化作用、抗潰瘍作用、
循環改善作用、抗炎症作用などもあるのだとか。
さらにさらに、アントシアニンは、強力な抗酸化作用を持つことから、
ガンや老人性痴呆症の予防効果を示唆する研究結果も
報告されているのだそうです。
驚きの栄養価だと思いませんか?
これは本当に不老長寿の豆と言えるかもしれませんね!


さて、その幻の銀不老の入手先ですが、
なにぶん生産量が少ないですので、
既に今年の生産分は売り切れてしまっているかもしれませんが、
以下に掲載いたしておきましょう。


土佐れいほく農協太田口支所
高知県長岡郡大豊町黒石 TEL:0887-72-0010


株式会社土佐の風(http://www.tosa-kaze.jp/)
高知県高知市朝倉西町2-12-6 TEL:088-879-4126 FAX:088-879-4126


さて今回は、そんな
銀不老を使って、煮豆を作ってみました。
入手した
銀不老は乾燥豆でしたので、
まずは豆のおよそ3倍程度の水に浸け、一晩置きました。
そして、いったん水を切り、再び水を加えて煮ます。
ある程度煮たら、味付けですが、
あまり甘過ぎると酒の肴としては難しくなりますし、
やはり
銀不老そのものの甘みも味わいたいですから、
今回は砂糖は一切使わず、本味醂を使用しました。
使ったのは、本味醂と、塩、醤油、のみです。
それぞれの分量は・・・すみません、適当です。
甘めが好きだったり塩っぱめが好きだったり、
各個人でお好みがあるでしょうから、お好みでどうぞ。
煮ていくにつれ、部屋中に豆を煮るいい香りが充満し、
本当においしそうです。
煮豆は、確かに時間はかかりますが、
実は思ったより簡単ですので、是非皆さんもチャレンジしてみてください。


さて、
銀不老の煮豆が完成したところで、
この料理のおいしさをさらに倍増させるには・・・
そうです!この時期旬の日本酒を合わせていただくこと・・・です!
今回は、つい先日出荷開始となったばかりの、
司牡丹・生鮮酒〈冬〉あらばしり」(本醸造生原酒)
を合わせていただいてみましょう。
司牡丹の酒造りがスタートするのは、毎年10月1日の日本酒の日ですが、
その後第一号の仕込みが搾られて新酒が誕生するは、
だいたい11月の中旬頃になります。
そして、その搾りの際に最初にほとばしり出るお酒を
あらばしり」と言い、昔からツウの間では、
酒造期間中の酒蔵を訪ねない限り、
決して口にすることができない希少なお酒として、
大変珍重されてきたのです。
荒々しいほどに若々しいフレッシュな香り、
口中ではじけるように膨らむタップリの旨み、
後口に広がる爽やかな風味・・・
これぞ「
あらばしり」と言えるおいしさは、
新酒好きには堪らないでしょう!


では早速、いただきます!
まずは
銀不老の煮豆を一口・・・パク。
これは間違いなくおいしいです!
豆そのものが持っている優しくナチュラルな甘みがあり、
さらに芋のようなホクホク感もあり、
ほのかな塩っけもあって、
これは立派な酒の肴です!
そこに、涼冷え(15℃程度)に冷やした
あらばしり」を、キュッと・・・。
この酒の、口中ではじけるように膨らむ生命力あふれる旨みが、
銀不老のやさしい甘みと見事にマッチして、
お互いのおいしさに深みを持たせてくれ、
おいしさが倍増したように感じるのです。
土佐の飲兵衛には、甘い煮豆や羊羮でもツマミにして
日本酒を飲む人もいますが、本来は甘いだけで塩分がない食べ物は、
酒の肴としてはむいてないといえるでしょう。
そこは、やはり塩けがポイント。
この料理の甘みは、
銀不老本来が持っているやさしい甘みと
本味醂の甘みだけで、しっかり塩けもありますから、
やはり日本酒が飲みたくなるというわけです。


これから寒さが厳しくなる季節、不老長寿の豆「
銀不老」の煮豆と、
生命力にあふれる「
あらばしり」を合わせていただけば、
健康で長生きすること間違いなし!・・・なのではないでしょうか?


春夏秋冬、山川海、四季折々のおいしい旬の食材に恵まれた日本。
それら旬の食材を、より一層おいしくしていただきましょう。
そしてそのために、日本酒を上手に活用しましょう。
そんな食生活こそが、あなたの人生を健康で楽しくし、
10倍豊かなものに変えてくれることでしょう。


■ 「
司牡丹・生鮮酒〈冬〉あらばしり」(本醸造生原酒)は、コチラをクリック!
 http://www.tsukasabotan.co.jp/tukasa/maborosi/arabashiri/arabasiri/arabashiri.htm

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